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宇宙食について

宇宙食の種類

■凍結乾燥(フリーズドライ)食品

食品を真空度4.6Torr(1気圧=760Torr)、温度0℃以下に置き、
氷となった水分を溶かさずに直接蒸発(昇華現象)させたものです。
日干しなど従来の乾燥法と違い、素材の栄養成分をあまり損ないません。
また、水やお湯で復元することができるものもあったり、非常に軽く運搬に便利など、 宇宙食としては優れた面を多く持ちます。

■温度安定化食品

いわゆる「レトルト食品」と呼ばれるもので、気密性及び遮光性の高い多重層パックで密封し、
加圧加熱殺菌して長期保存を可能にしたものです。
調理に時間のかかるカレーなどを、手間なく食べられる簡便性が最大の特長です。

■缶詰食品

金属製の容器を使用し、加熱処理をした食品を長期保存用に密閉したものです。
基本的に調理済みのため、魚料理などをすぐ食べられる非常に便利な食品です。

■半乾燥食品

乾燥フルーツや乾燥肉など、食品を「干す」ことで保存性を高めた食品です。
食べるときに少しだけ水分を加え、やわらかくして食べます。
現在ではこのほかに、ナッツやクッキーなどの自然形態食、野菜やフルーツ、ロールパン
などの新鮮食品なども宇宙食として使用されています。

宇宙食の条件

■長期保存が可能なもの

地球からの物資補給の量に限りがあるため、冷蔵庫に入れなくても、1年間保存した後で
も食べられるものが望まれます。

■必要とされる栄養素・カロリーが供給できるもの

1人1日あたり、男性で約2,800キロカロリー、女性で約2,000キロカロリーを目安に計
算されています。尚、船外活動時は500キロカロリーほど多く必要とされるようです。

■重量が軽減されているもの

宇宙船の積載重量は限られているため、食品から水分を取り除いたりして軽くします。
また、中身だけでなくパッケージも軽量化されたものを使用されます。

■調理方法が簡単でおいしいもの

以前の宇宙食はチューブにクリーム状・ゼリー状の食品を詰めてあるものを食べていましたが、
離乳食のようで評判がよくありませんでした。
最近ではいろいろな技術が開発されたため、そのまま食べられるもの、
または加水(加湯)、加熱のみで摂取可能となる調理済み食品などが宇宙食として使用されています。
味もずいぶん良くなり、地上の食品と比べても遜色ないほどおいしくなりました。

■飽きのこないメニュー構成

閉鎖された生活の中では食事が非常に重要な気分転換のきっかけとなります。
このため、味の改良やデザート等の充実も図られている他、
最近では各国の郷土料理を使った宇宙食なども登場し、
実にバラエティ豊かな品揃えになっています。